リア充オタクに憧れて

リア充オタクを目指すアラサー男子の徒然日記

世にも奇妙な物語 2016春の特別篇 『通いの軍隊』、意味深なラストの真相は??

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先週の土曜日に放送された世にも奇妙な物語 2016年春の特別編」

窪田正孝さんのキラ演技とか、松重豊さんの謎のおっさんとか、例年以上に色々と話題になりそうなエピソードが多かった印象でしたが、個人的に最も印象に残ったのが、西島秀俊さんの『通いの軍隊』

と言うのも、結構世にもにしたらかなり異質なエピソードだったかな、と思いました。

今回はちょいその話。


下記からネタバレ含みますので、まだ見てない方は注意してください。


『通いの軍隊』簡単なあらすじ


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簡単なあらすじを言うと、

イバラキが独立をかけて日本と戦争している。

兵隊は皆、毎日家から通勤しているサラリーマン。給料が良い、定時で帰れる、昇格が早い、定年がない……など非常に高待遇で、兵隊希望の人が後を絶たない状態にいます。

西島秀俊さん演じる主人公もひょんな事から兵隊として働く事となり、徐々にやりがいを感じていく。

……が、その裏には当然危険もあり、戦死した人の話を聞いたり、同僚が敵に撃たれたりと、少しづつ危険である状況を実感していく。

そんな中、主人公が夜勤中、奥さんが夕飯を持って戦場に現れる。同時に初めて子供ができたことを明かされる、自分が父親になる幸せを感じる主人公。

しかし、見回りのため奥さんがいる自分の持ち場を離れた直後、奥さんのいた場所が爆撃に逢い、そして爆撃は自分の所にも……

といった所で話が終わります。

世にもの中でも異質なストーリー??

とにかくこの話の特徴は、皆が戦争を軽く見ている、という世界観の奇妙さ。

言い換えると、他人の死を何とも思ってないよう所です。自分が死ぬなんて微塵にも思ってなかった。

敵将を撃ち殺しても仲間から表彰されるし、途中駅で会ったおじいさんが、友達が戦死したことをとても軽く話てるのは非常に狂気を感じた。

ただ、世にも奇妙な物語の中でも異質だったのが、主人公もその狂気じみた社会に馴染む一人であった、というところ。普通、こう社会的に奇妙なブラックストーリーは、今回の佐々木希さんの話みたく戸惑いながら奇妙な世界観に慣れていくか、窪田正孝さんの話みたく最後まで抗うパターン等、主人公を普通の人間として描くことが多い。

しかし今回の話は、主人公も兵隊であることを何とも思ってない、むしろ高待遇に満足ささえ感じている、という珍しいパターンだった。恐らく主人公がこの状況に対する奇妙さを感じたのは本当に最後だけだろう。

だからこそ、ラストの違和感を感じた。というのも、ラストだけ見たら全く持って奇妙さがなかったからだ


意味深なラストの本当の意味とは?

おれに関する噂 (新潮文庫)

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そもそも原作は、時をかける少女でおなじみの筒井康隆氏さんの小説。1974年に出版された短編なんですね。

1970年代と言えば戦後30年、日本が高度経済成長期にいた時代。人々の暮らしが豊になるにつれ、戦争というものを少しづつ忘れてきた時代でもあります。

即ちこの作品は、究極の平和ボケをした世界がどうなるか、警鐘を鳴らしたストーリーなのではないか、と思うのです。

例え戦争をしていても、戦前に立っていても、誰一人として自分が危険な状態にあるとは思っていない。
主人公もその一人であるという状況こそ、私達自身にも少なからずこの主人公と共通する意識がある、ということを暗に意味しているのではないか、と。
(仮に主人公一人が異議を唱え続けてたとしたら、単純にこの世界がオカシイ、という結論に至ってしまう)

だからこそ最後は、この後幸せな人生が待っていただろう主人公が、戦争への危機感を全く抱いてこなかった為に、大きな罰を受けた。そんな印象を受けました。

現在こそ「平和であること」を考えさせられる時代


何故こんな40年も前の話を今更掘り起こして映像化したのか?

最近は安保法案やオバマ大統領の広島訪問など、戦争に対し国民一人一人が考える機会が増えてきている気がする。そういった状況なので、戦争に対する恐怖…ではなく、平和ボケしている私達へアンチテーゼとして、この作品を選んだのではないでしょうか?

……と言ってもフジテレビなので何も考え無しな気もしますが、少なくとも私はこのストリーが意味することは決して偶然ではないような気がしています。


以上、長文失礼しました。