リア充オタクに憧れて

リア充オタクを目指すアラサー男子の徒然日記

【考察】 "無料"に慣れた利用者がコンテンツを破壊する?

最近comicoを初めとするスマホサービスに関する所見です。
長文です。


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"無料であること"の定常化


まず、先日話題となったツイッター



サンプルとして提供されている30秒という時間に文句を言う人が続出しているとのこと。スマホアプリであれば、どんな曲でもタダで聴ける、と思ってる人がいる人が多くなっているようだ。


コンテンツの無料化が進むあまり、音楽やマンガを無料で楽しむ事が当たり前になってきている人がいる事を改めて実感した。


元々、スマホが出て来る前はWinnerなどを利用した違法ダウンロードが流行し、音楽を聴く事にお金を費やす人が減り、大きな問題となった。これはもちろん違法行為としてきちんと規制されている。


しかし今はスマホを通じて様々なサービスが生まれ、ある程度ならば無料で楽しめるようになった。無料のコンテンツが量産され、合法かつお金をかけずに楽しむということの有り難みを確実に感じにくい世の中になってきていると感じる。

comicoでも似たような問題が起きている

【無料マンガ】comico/毎日新作漫画が読み放題!/コミコ



その傾向は、自分がよく紹介するcomicoでも目の当たりにすることが多い。


元々は完全無料(課金等のシステムもなし)に読めるサービスとして、今までにない革新的なアプリだった。

だからこそ利用者の期待値もそこまで高くなく、「ただで楽しめれば儲け物」というスタンスの読者が殆どだった。クレームや批判もあまり多くなかった印象がある。


……が、サービスが多くの方に利用されるにつれ、マンガの質はどんどん上がっていった。面白いマンガも多くなり、初期の頃に比べてコマ数が倍以上増え、読み応えも感じるように。


しかし、そのクオリティが普通になってくると、ちょっとしたことで批判やクレームを入れる読者が多くなってきた。例えばちょっとマンガが短くなると直ぐ「今日は短い」「話が進まない」とコメントする。comico全体でやるイベントで本編が休みになると、「こんなイベントいらない」「本編を読ませろ」と言う。挙句の果て、作者の体調不良により長期休載や連載打切りとなる度に、「作者を大事にしろ」「ちゃんとスケジュール管理できてるのか?」「作者への給料が少なすぎる」などといった運営叩きが起きる。


これら全てが間違っているとは言えない。

しかし、批判コメントのほとんどが、無料であることを認識していないからこそ出る言葉のように感じるのである。


無料のサービスは必ず"限界"がある


何分、まだサービスが始まって2年半と日も浅いので、確かに運営側の不手際もあるかもしれないし、ランキング制度や給料体制などに根本的な問題があるのかもしれない。


ただ一つ言うと、サービスの運営資金にしろ作者への給料にしろ、とにかくお金が必要


そこを読者から徴収せず、限らてたスポンサー料で賄ってる関係上、なかなか資金繰りは難しいところなのかもしれない。結局、無料サービスとしてどうしても限界がある、と思っている。(最近ではやっと単行本による収入が加わったので少し余裕が出てるのかもしれないが)


その中で作者は漫画のランキングを上げるべく、何より読者を楽しませるべく、少しづつマンガの質を上げてきた。休載なのにおまけマンガを描きすぎて全然休載じゃない、なんてことは最早comico名物と言っていいほど。運営側もなるべく作者の負担を減らそうと、イベントで休める仕組みを作ったり、単行本作業で休みを与えるなりサポートしてる姿も見られる。作者も運営も、限られた条件下の中、試行錯誤しながら、サービスの基盤を築こうと必死なのだ。


しかしその基盤を築く前に、読者の多くが、「無料で高いクオリティの漫画を週一で楽しめる」事を当たり前なこととして感じ始めてしまった。だからこそ、自分が期待している基準を満足していないと、直ぐに作者や運営の批判に走るのだろう。



最後に


こういう新しいコンテンツが成長するためには、作る側と利用する側が一緒に創り上げていくことが大事だ思う。しかしサービスの質が上がると同時に、利用者側のマナーが悪くなるというのは、非常に皮肉めいたことのように思う。


批判やクレームをするなとは言わない。それがコンテンツの成長につながるなら、そうすべきだと思う。

しかし、無料で楽しませてもらってることをなんとも思わずにいる状況こそ、こういったコンテンツの成長を妨げている要因であることは常に意識すべきだろう。


以上、長文失礼しました。