リア充オタクに憧れて

リア充オタクを目指すアラサー男子の徒然日記

comico PLUS問題に見る、無料スマホマンガの難しさ

WEB版 comico PLUS のサービスが開始!


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昨日のcomicoニュースでも紹介した、「WEB版 comico PLUS」

ここだけでしか読めない、大人向けの少し過激な作品が大きく宣伝されていますが、はっきり言うと、このWEB版の登場までに

スマホアプリや無料漫画ならではの様々な問題、

そしてcomico運営側のグダグダな対応

が露骨となってしまった。


今回はその経緯について簡単にご紹介します。


"comico PLUS"登場のきっかけは?


そもそも、"comic plus"がなぜできたのか?

公式な理由こそは明かされてないが、comicoファンなら当然予測できる。


『保留荘の奴ら』の炎上問題です。


保留荘の奴ら 1 (MFC comicoシリーズ)

保留荘の奴ら 1 (MFC comicoシリーズ)



『保留荘の奴ら』はcomicoリリース初期から連載されていた作品。

ランキング上位に入るほど人気の高い作品で、単行本化された程でした。

しかし、登場人物は全て歴史上の殺人鬼達をモチーフとしたギャグキャラ(ヒトラーの生まれ変わりが何故かアイドルをやってる)で、結構過激な内容が含まれる作品でした。

そのため、「殺人鬼をモチーフとしたキャラなど不謹慎だ」「嫌な気分になる」といった批判コメントが殺到。

それに反論して、「嫌なら見るな」「批判して何が楽しいんだ?」といったような批判反対コメントや擁護コメントも多く、コメント欄は常に炎上状態。

その間、comico運営側や作者サイドからは何もアクションはありませんでした。


しかし、単行本第一巻の描きおろし漫画で、明らかな差別発言が飛び出したことがトリガーとなり、批判コメントがより多くなり、このままやり過ごすことはほぼ不可能な状態に陥りました。

結果として、『保留荘の奴ら』は第一部完としてcomicoでの連載を終了。

そしてそれから間もなくして、大人向comicoとして"comico PLUS"を準備することが発表され、『保留荘の奴ら』もこちらで連載再開することが明らかになりました。


リリース直後の"comico PLUS"に読者が激怒!?


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そして昨年12月にサービスが開始された"comico PLUS"

今まで通り「無料で読める」こと、そして「大人向け推奨」をどのように実現していくかが注目されていましたが、結果的に運営側が取った処置は"マンガの閲覧に制限を与える"ことでした。

最初の二話以外は"レンタル券"を使用しないと閲覧できず、基本一週間に一話しか読めないし、しかも読める期間は3日間に限られているため、読み返しができない(※最近は八日間に増えたが)。

そして最新3話分は課金しないと読めないようなシステムでした。(\42/話)


「大人向け推奨」としてはある程度致し方ないシステムであるし、無料で楽しめることには変わらない。

しかし、予めのこのような制限システムが採用されるといった説明がなかったため、リリースを楽しみにしていた読者はcomicoと全く違ったシステムに大混乱

特にcomicoからPLUSへ移転してきた漫画も多くあったので、それを追ってきた読者たちは前のように楽しめないことを知って激怒。批判コメントが相次ぎました


実際、今もなおcomico PLUSのダウンロード数が伸びておらず、漫画へのコメント数等もcomicoと比べ非常に少ない状態です。


リリース直後に更なる問題が発生!?


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そんな読者の期待を大きく裏切ることなったcomico PLUS。

それでもPLUSならではの大人向けな面白いマンガも多かったため、comico程ではないが、少しづつサービスを拡大していきました。


・・しかし、また大きな問題が発生します。


急遽、PLUS連載の4つのマンガの更新が終了したのです。


「お色気」ジャンルの作品が、アプリの規定に反すると判断されてしまったから。

恐らく、運営側が登録した内容にこういったお色気系マンガの記述が抜けていたのでしょう。

この「お色気」ジャンルには、PLUSで一番人気を勝ち取った『未性年』というマンガも含まれており、楽しみにしていた読者から再び非難殺到。

運営側の稚拙な対応が明るみに出てしまった結果になりました。


こうしてWEB版がスタート


こういった「お色気」作品を含む、少し過激な性描写を含むマンガを公開するためにスタートしたのが、冒頭で述べた「WEB版 comico PLUS」でした。

確かに、更新がストップしていた作品は無事連載を再開できたのは良かった。

しかしこうなってくると、今度は

アプリ版のcomico PLUSの存在意義は何処へ?

と単純に思ってしまいます。


こうして、一つのマンガの炎上をきっかけに、公開する漫画とターゲットとする読者の切り分け使用としたcomicoの思惑は完全に失敗したと言わざるを得ない状況となりました。


最後に


今回のcomicoのドタバタ劇ですが、他のマンガアプリも同様のことが起きるのではないか?と考えています。

だれでもお手軽に漫画を公開でき、たくさんの人に読んだもらえるようになり、なおかつプロでなくとも本連載できるチャンスがあるなど、スマホアプリのおかげでマンガが身近に感じるようになったと思います。


・・・しかし同時に、実際には無料であるからこそ、幅広い読者層に支持されるマンガでないと生き残れないし、ちょっと過激な内容になると批判されるようになるというのは皮肉だな、と感じてしまいます。

comicoの目論見は失敗に終わりましたが、いかに大人向け作品やマイナー作品をスマホマンガとして広めていくのか?今後の課題になりそうです。